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6‐19歴史を見守る大樹,[url=http://www.inkan-jp.com]ゴム印激安[/url]
リディスが呼びかけると、ミディスラシールはすぐに我に戻った「ごめんなさい、リディス。懐かしい名前を聞いて、びっくりしただけだから。土の精霊(ノーム)、彼女はノルエではありませんよ」
『――本当じゃ。よく見たら、ノルエではないな。似ているがどこか違う』
土の精霊(ノーム)が訂正の言葉を発すると、ミディスラシールは儚げな笑みを浮かべた「似ているはずです、同じ血を引いていますから。父から聞いた話によると、どちらかと言えばリディスラシールは母であるノルエール女王に似ていると聞いています」
ミディスラシールの言葉に、その場にいた人々は目を瞬かせていた『そういえばノルエは娘を二人産んだのじゃったな。一人はお主、そしてもう一人は鍵の子供――』
土の精霊(ノーム)はミディスラシールとリディスを交互に見比べる。その目は孫娘を見るような、優しい瞳であった『無事に大きくなったようで、良かった。これもノルエが体を張ってくれたおかげじゃな』
「そうですね、母様が頑張ってくれているおかげで、今、私たちがここにいることができています」
リディスがオルテガに聞いた話によれば、ノルエール女王は十九年前に流行り病により急死したらしい。若くして亡くなったため、盛大な葬儀が行われたと聞いている。もしかしたら、リディスやミディスラシールを産んだ影響もあるのだろうか。そう考えると、リディスの気分も暗くなるそんな中で、ミディスラシールはリディスの気持ちを振り払うかのように、土の精霊(ノーム)に対して、口を開いた「昔のことですから、もうよろしいでしょう,[url=http://www.inkan-jp.com]はんこ激安[/url]。今日はお聞きしたいことがあり、会いに来ました。――単刀直入に聞きます。これから何をなさるおつもりですか？」
「樹へ続く扉が現れたことにより、自然界の循環が乱れた結果、精霊召喚が上手くできなくなりました。扉が精霊に何か影響を与えているのかと思いましたが、そうではなく、精霊がこちらの召喚に構っていられないから、召喚しにくくなったと思われるのです」
「必要な時には力を貸してくれて、特に必要でないときは力を貸してくれないからです。たとえばメリッグ・グナーが命をかけた戦いをしているときは、水の精霊(ウンディーネ)は力を常に貸してくれたと聞いています」
「ですが、私や城の者が襲ってくるモンスターに対して精霊召喚をしようとしたときは、上手くできないことが多々ありました。それでも騎士団員たちのおかげで、怪我をすることなく、戦闘を終えることができました。つまり、その戦闘では力を貸す必要がなかったということを意味しています」
すらすらと述べるミディスラシールの言葉に、リディスは圧倒されていた。ロカセナのことを考えつつも、精霊についてもここまで考えていたとは思ってもいなかったからだリディスも最近になって精霊を少しだけだが、召喚できるようになった。もしもその召喚が、今後の戦いに影響を与えるような不安定な状態になっているのなら、是非ともはっきりしておきたいところだ「――今まではそのような戦闘でも力を貸してくださいました。しかし扉が現れてからは力を貸すのが時と場合による。では、いったい力を貸されていないときは何をしているのですか？」
一気に言い終えると、土の精霊(ノーム)は眉間にしわを寄せながら、視線を横に向けていた。それをミディスラシールはじっと見続けている。彼女が覚悟を決めてこの地に来たのは明白であった精霊と人間は、本来であればこのように面と向かって話すことはない。むしろ精霊の方が上位の存在、迂闊に話しかけて気分を害させてしまえば、二度と召喚できなくなる恐れがある数分沈黙が続くと、小人の精霊はミディスラシールに視線を合わせた『……扉の向こうでの循環も乱れているのじゃよ。それを安定させるために、わしらは時間を見つけて、扉の向こうへと行っている。お主が思っている以上に、世界は危険な状態なのじゃ』
「モンスターや他国による襲撃によって、荒廃した大地になるよりもですか？」
『――荒廃など可愛いものじゃ。辛うじて生命は残っているだろう。わしらが恐れているのは――消滅じゃよ,[url=http://www.inkan-jp.com]印鑑購入[/url]。人もモンスターも大地も、何もかも消え去った状態だ』
その言葉を聞き、リディスやミディスラシール、そしてその場にいた人々は顔を硬直させた。土の精霊(ノーム)の真剣な眼差しから、嘘ではないことが容易に推測できる今まで考えていたことでさえ、生ぬるいことであったと痛感した。すべてが消え去れば、おそらく精霊たちも生き残れない。それほどの脅威が迫っているなど、誰が考えていただろうか光の向こう側から、優しくも芯のしっかりとした女性の声が聞こえてくる。どこかで聞いたことがある声だった『貴女と扉を開ける者に、この先で見て、お伝えしたいことがあります。お二人とも、お時間は大丈夫ですか？』

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